WISCの料金について②

前回の投稿では、受ける場所によるWISCの料金の違いをまとめました。今回はWISCの料金自体について書きたいと思います。

知能検査(WISC-5)についてでも書かせていただきましたが、WISC自体の実施には人にもよりますが早くても60分から、時間がかかる場合だと120分ほどかかります。そして検査で得られた回答を分析にかけることでIQ(知能指数)が算出されます。

機関によっては、WISCの回答を分析にかけてIQを算出。IQの数値だけ書かれた紙を渡して口頭で特徴を伝えてそこで終了、というところもあったりします。しかし個人的にこのようなフィードバックはあまり好ましいと思いません。
なぜなら、お子さんは約2時間にわたって、大抵の場合は自分から望んでよりも周りから勧められて、そしてほぼ初対面のカウンセラーと1対1で、自分の頭の出来について測られると思いながらテストを受けさせられるわけです。せっかくそこまで大変な思いをしたのですから、その大変さに見合うだけのフィードバックが行われなければもったいないと考えます。

そのために、分析から得られた結果から「どのような特徴があるのか」、「今の苦手さやしんどさがどういったところから来ていると推測されるか」、「普段の学校生活など活かせる部分について」などを考察し、検査結果としてまとめていきます。そしてこの作業にかなりの時間がかかります。あくまで目安ですが、数値や回答の特徴からこれらを考察、文章作成、推敲などで2~3時間はどうしてもかかってしまいます。

こういった流れがあり時間がかかる、という点からどうしても料金がかかってきてしまいます。検査を受けて結果を聞くまでの間にこういった流れがあるんだというについてぜひご承知いただけましたら幸いです。